“人は話しているとき、相手の話を聞いていない”のはなぜか?1日1研究-7

同僚同僚が作業の相談をしてきたとき、うんうんと相づちを打ちながら、
実は“次に何を言うか”を必死で考えていた。
途中か同僚同僚が何を言っていたかほとんど覚えていない。

「聞いてた?」と言われても返す言葉がなく、
その瞬間、「人間って案外、相手の話を聞けてないのかも」と気づいた。

でも、これにはちゃんとした理由がある。
脳の仕組み的に、人は相手の言葉より“自分の言葉の準備”を優先する。


🧠 今日の研究テーマ

人は会話中、なぜ相手の話を聞いていないのか?
(選択的注意理論/自己モニタリング)


✅ 簡単に言うと:

  • 人の脳は、会話中に 「どう返すか」 を考えるのに多くのリソースを使っている。

  • つまり“聞いているつもり”でも、実際は 半分以上が自分の思考で占領されている
    → 聞く力を上げるには、「沈黙に耐える力」が必要。


🔍 背景にある理論

◉ 選択的注意理論(Selective Attention)

  • 人の脳は“同時処理”に弱い。

  • 会話中は、
     ①相手の言葉を処理する
     ②自分の返答を準備する
     の2つが同時に発生。
    → ②の方が優先されるため、“聞いているつもり”が起きる。

◉ カクテルパーティー効果(Cherry, 1953)

  • 多くの音の中でも、自分に関係ある言葉だけを拾ってしまう。

  • つまり、相手の話でも 自分に関係ある部分だけを抜き取って聞く

◉ 自己モニタリング(Self-Monitoring)

  • 会話中、人は無意識に
     「どう見えているか」
     「どう返すべきか」
     を監視している。
    → これが“頭のノイズ”となり、相手の話を記憶に残せない原因に。


 

🛠 日常へのヒント

◆ 現場で使える:

  • 沈黙の3秒ルール
     → すぐ返さない。3秒待つだけで相手の本音が出る。

  • 相づちより“要約返し”
     「つまり〇〇ということ?」
     → 聞き流し事故が激減し、信頼関係が強化される。

◆ 逃避に使える:

  • 人は「話して整理する」生き物。
     → 聞く側に回るだけで、相手のストレスが抜ける。

  • 沈黙が怖いのは“自分の不安”。
     → 無音の時間こそ、深い対話が生まれる。


🎯 今日のまとめ

会話とは、言葉のキャッチボールではなく、
思考の“間(ま)”を渡し合うこと。

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