11月23日(勤労感謝の日)って現場マンには“自分に感謝”の日だと思う件

11月23日。世間では「勤労感謝の日」としてお休み。
SNSでは「いつも働くみんなに感謝を!」なんて投稿が並ぶけれど、うちの職場は今日も通常運転。
深夜の工場に蛍光灯の白い光が反射して、機械の音が淡々と続く。
「勤労に感謝する日」って言われても、正直ピンとこない。
――だってこっちは「感謝する側」じゃなくて、「される側」のはずだから。

■「勤労感謝の日」の由来って?もともとは「働く日」だった

そもそもこの祝日の由来、もとは「新嘗祭(にいなめさい)」といって、
秋の収穫に感謝する宮中行事だったらしい。
戦後に今の「勤労感謝の日」に変わって、
“働くことを尊び、国民がお互いに感謝し合う日”になった。
つまり本来なら、「働くすべての人」を讃える日。
農業で言えば収穫祭。
製造業で言えば、生産を支える俺たちの日
そう考えると、ちょっとだけ誇らしい。

■現場では「誰も感謝してくれん」からこそ

ただ、実際の現場ではそんな空気はあまり流れてこない。
感謝されるより、トラブルが起きれば即報告。
日勤がミスれば夜勤が尻拭い、休日出勤も普通のこと。
「仕事があるだけありがたい」「お前らへのプレゼントは仕事やぞ」って言葉で片づけられるのも、もう聞き慣れた。

だからこそ、この日くらいは“自分に感謝”していいと思う。
今日もミスなく回した。誰もケガしなかった。
それだけで十分、立派な成果じゃないか。
誰も褒めてくれないなら、自分で言ってやろう。
「おつかれ、俺」。
「ようやっとるぞ」。

■祝日?振替休日?そんなもん、うちのカレンダーにない

三交替勤務や連続操業の現場にとって、
祝日なんてテレビの中のイベントみたいなもの。
こっちはカレンダーをめくるより、
シフト表を見て今日が誰の番かを確認する方が大事だ。

世間が「3連休だ!」とはしゃぐニュースを横目に、
ラインを止めずに動かす。
「俺らが止まったら社会が止まる」なんて大げさに言うつもりはないけど、
実際、電気も、食べ物も、車も、誰かの現場で作られている。
その誰かの一人が、たまたま今、自分なんだ。
そう思えば、少しだけ背筋が伸びる。

■それでも今日も、普通に仕事をする

結局のところ、祝日だろうが平日だろうが、現場は回る。
今日も今日とて、点検して、記録つけて、油にまみれて、汗かいて。
それを繰り返す中に、“勤労”がある。
“感謝”は後からついてくるものだ。

だから、勤労感謝の日は「休む日」じゃなくて、
“働く自分に感謝する日”でもいいんじゃないかと思う。
派手なことをしなくてもいい。
缶コーヒーでも一本、ちょっといいやつを買って、
「今日も生きてる、働いてる。ようやっとる」と呟く。

そうやって現場の一日がまた終わる。
明日も変わらず、同じ時間に同じ音が響くだろう。
それでも――
ご安全に。

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