「“酒の席の本音”はどこまで本音か?」1日1研究-2

【体験談:飲み会で出た“本音”に後悔した夜】

飲み会での出来事。
普段は口下手な後輩が、急に上司への不満を口にし始めた。
とても饒舌である。
最初は笑い話だったが、だんだん空気がヒリつき、誰も止められなくなった。
翌日、その後輩は「覚えてないんですよね、すわせん」と笑っていたが、
上司はそれなりに怒っていたようにみえた。

自分も酔って発言したことを後で後悔した経験がある。
「酒の席だから仕方ない」と思う一方で、
あれは“本音”だったのか? それとも“ブレーキが壊れただけ”だったのか?
その境界線が気になった。


🧠 今日の研究テーマ

「酒を飲んだときに出る言葉は“本音”なのか?」
(抑制解除理論/社会的制御機能の低下)


✅ 簡単に言うと:

  • 酒を飲むと“本音”が出ると言うが、実際は少し違う
    → 正しくは「本音にブレーキをかける能力が鈍る」だけ。

  • つまり、「出た言葉=本音」ではなく、
     「ふだん抑えていた“衝動”が顔を出す」という現象に近い。


🔍 背景にある理論と実験:

◉ 抑制解除理論(Disinhibition Theory)

  • アルコールは脳の前頭前野(理性・判断・自制)を鈍らせる。
    → 結果、「これ言っていいのかな?」という判断が甘くなる。

  • 感情や欲求は表に出やすくなるが、
     それは**“正直になる”というより“抑制できない”に近い**。

◉ 社会心理学の知見

  • 酒を飲んだ後の言動は、しばしば「自分らしくなかった」と本人も感じる。
    → つまり、“一面”ではあっても、“本音の全体”ではない。


🛠 日常へのヒント(現場 × 逃避メソッド的視点)

◆ 現場で使える:

  • 「あいつ、酒飲むと尖ったこと言うよな」も、実は感情のフィルターが壊れただけかもしれない。
    → 真に受けるより、「ふだんの言葉とのズレ」に注目した方が本質に近づける。

  • 上司の酒の席での暴言やネガティブ発言は、「単なる“感情の暴走”」であることも多い。
    → 対処は「酒場の発言は翌朝に持ち込まない」くらいの距離感がちょうどいい。

◆ 逃避に使える:

  • 「酔った勢いで言ってしまったこと」は、必ずしもあなたの“本性”じゃない。
    → ただの“ブレーキ故障”だった可能性もある。

  • 逆に、普段言えないことがポロッと出る瞬間に、
     本当の課題や願望が隠れている場合もある。
    → 翌日にその言葉を思い出して、“解釈し直す”時間を取ると、次に繋がる。


📎 補足メモ:

  • 酔いの影響は「段階的」。
    → 軽く飲んだ時(緊張がほぐれる)と、深酒した時(判断力が鈍る)では出てくる言葉の質が違う。

  • アルコールによる前頭前野の機能低下は、感情・衝動・攻撃性の制御を弱めることが知られている。


🎯 今日のまとめ:

酒は“本音を出すツール”じゃない。
ブレーキを外す“暴走装置”かもしれない。

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