「疲れたと口に出すと、余計に疲れる?」1日1研究-3

【体験談:口ぐせの“疲れた”が、気力を削っていた話】

三交替の夜勤明け、ロッカーで思わず「今日はえらかった(広島あたりで疲れたとか大変だったの意)」と口にした瞬間、
なぜか余計に体が重く感じた。
隣の職長も同じように「やれん(やっとれんの意)」とつぶやく。
不思議なもので、誰かが言うと伝染する。
「疲れた」の輪が広がるほど、現場の空気はどんよりしていった。

その後、ふと気づいた。
同じ作業でも、「今日の自分に拍手やね!」と言う人の方が、
どこか軽やかに見える。
言葉ひとつで、こんなにも感覚が変わるものなのか――。


🧠 今日の研究テーマ

「疲れたと口に出すと、余計に疲れる?」
(感情ラベリング理論/自己認知理論)


✅ 簡単に言うと:

  • 「疲れた〜」と口に出すと、脳は**“今疲れている状態”を再確認してしまう**。

  • 一方で、「もう一息」「ちょっと休もう」と次の行動に焦点を当てる言葉に変えると、
     脳は“回復モード”に入りやすい。

→ 言葉は感情のラベルであり、エネルギーを奪うことも、取り戻すこともできる。


🔍 背景にある理論:

◉ 感情ラベリング理論(Emotion Labeling)

  • 感情を言葉にすることで、扁桃体の活動が抑えられ、
     感情が整理されやすくなる(Lieberman et al., 2007)。

  • ただし、「疲れた」「だるい」などネガティブ語を繰り返すと、
     脳はその状態を“定着”と認識し、余計に疲労感を強化する。

◉ 自己認知理論(Self-Perception Theory)

  • 人は「自分の気分」を自分の行動から推定する。
    → “疲れたと言っている自分”を見ることで、
     「自分は今、本当に疲れている」と脳が再評価してしまう。


🛠 日常へのヒント(現場 × 逃避メソッド的視点)

◆ 現場で使える:

  • 「疲れた」ではなく、「一区切りついたな」と言い換えてみる。
     → 同じ状態でも、脳は“完了”を認識し、ストレス反応が緩和される。

  • チーム内でも「おつかれ」「もう一息」を合図にすれば、
     “疲れた連鎖”を断ち切れる。

◆ 逃避に使える:

  • 家で「疲れた」と言う代わりに、「この一杯のために働いた」と言ってみる。
     → 疲労を否定せず、意味のある疲れとして再定義できる。

  • 休日に「何もしたくない」ではなく、「今日は回復デー」と言い換えるのも効果的。


🎯 今日のまとめ:

「“疲れた”を“やり切った”に変えるだけで、体も心も軽くなる。」

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