
【体験談:“忙しい”を口ぐせにしていた頃】
ある時期、毎日「忙しい」が口ぐせだった。
出勤しても、昼になっても、帰り際にも、「今日も忙しかったな」と口にしていた。
けれど、ふとスケジュールを見返すと、意外と時間の隙間はあった。
仕事が終わらないのは、タスク量ではなく、「気持ちが常に“追われていた”」からだった。
“忙しい”という言葉を使うたびに、頭の中のBGMが速くなる。
まるで脳が「まだ終わっとらんぞ」と言い続けているようだった。
🧠 今日の研究テーマ
「“忙しい”と言う人ほど、仕事が終わらない理由」
(認知負荷理論/自己効力感の低下)
✅ 簡単に言うと:
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「忙しい」と言葉にするたび、脳は“処理が追いついていない”状態を再確認してしまう。
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その結果、思考リソースが奪われ、実際の作業効率が落ちる。
→ “忙しい”という言葉自体が、仕事を遅らせるトリガーになっている。
🔍 背景にある理論と研究:
◉ 認知負荷理論(Cognitive Load Theory)
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人間の作業記憶(ワーキングメモリ)は容量に限界がある。
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「あれもやらなきゃ」「これも残ってる」と考えるほど、思考のメモリが圧迫される。
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実際の作業より、“考えすぎ”の方がエネルギーを消耗する。
◉ 自己効力感(Self-Efficacy)
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「忙しい=自分では処理できない」と繰り返すうちに、
自信が削られ、行動意欲が下がる。 -
一方、「これを10分だけやる」と具体的に言い換えることで、
脳は“処理可能”と判断し、集中力を取り戻す。
🛠 日常へのヒント(現場 × 逃避メソッド的視点)
◆ 現場で使える:
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「忙しい」ではなく、「今は詰まってるけど、あと10分で切り替えよう」と
時間の“出口”を言葉にする。
→ 脳は“終わりの見通し”を得て、ストレスを軽減する。 -
チーム全体で「忙しい」を合言葉にすると、疲労のスパイラルに陥る。
→ 「落ち着いたら」より、「ここまでやったら」の声かけが有効。
◆ 逃避に使える:
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「忙しい」と感じたときは、“物理的な忙しさ”と“気持ちの忙しさ”を分けてみる。
→ 思考のノイズを切り離すだけで、体感の疲労が減る。 -
「忙しい=充実」と思い込みすぎない。
→ 暇を作ることは“怠け”ではなく、リズムを整える技術。
🎯 今日のまとめ:
「“忙しい”は現象じゃなく、状態の名前。
名前を変えれば、流れも変わる。」


